部分痩せについて
部分痩せはありません

結論からいうと部分痩せはありません。
脂肪は体全体で増えたり、減ったりするものです。
「部分太り」がないのと同じように「部分痩せ」はしません。
「部分痩せ」について確認してみましょう!
誤解しがちなポイント
部分痩せをしたいと思う人の勘違いしているポイントをまとめていきます。

①動かした部分の脂肪が落ちる訳ではない
お腹を凹ませたい人が腹筋をやったり、二の腕を細くしたい人が腕のトレーニングをしたりしていますが、動かした部分の脂肪が優先して落ちるということはありません。
腹筋をすることで腹筋が強くなり、お腹周りの骨のない部分を引き締めることはできますが、脂肪が減っていくわけではありません。
お腹や顎周りは骨のない空間があるので、トレーニングをすることで凹むことはありますが、うちももや腕の筋肉を鍛えると筋肉がついて太くなります。
「内腿引き締めスクワット」とか「二の腕痩せトレーニング」のように部分的に痩せることはできません。

②脂肪を寄せて場所を変える?
基本的に脂肪は場所を変えることができません。
マッサージなどをすると細胞の中の水分が移動して、一時的に細く見えることがあります。それは脂肪が移動したのではなく、水分の移動です。時間がたてば元に戻ります。
体の脂肪は水風船のように全体についているのではなく、緩衝材のプチプチのようについているイメージをするとわかりやすいかもしれません。
マッサージなどで皮膚の上から撫でることで脂肪の場所は変わりません。またローラーなどで「脂肪の細胞をつぶす」みたいな商品があったりしますが、細胞が潰れると単純に打撲などの怪我になります。足を蹴られるキックボクサーや空手をやっている人の足の脂肪が極端に少ないなんてことはありません。
結構を良くするためにマッサージするのはいいことですが、脂肪を減らすためのマッサージとなると目的から外れてしまいます。

③ストレッチで痩せる?
ストレッチは筋肉や腱を伸ばすことを目的とします。
ストレッチをすることで姿勢やバランスが整って、スタイルがよく見えることはあるかもしれませんが、脂肪が減る効果はありません。
パートナーストレッチでも自分が寝て安静にしている状態で、カロリーは多く消費されません。ストレッチで血行が良くなることは本来の代謝が発揮されるということで、余分にカロリーを消費するのとは微妙に違います。
脂肪を減らすには食事のカロリーを減らすか、運動で消費カロリーを増やすしかありません。
お腹の電気刺激で腹筋を鍛える器具などもありますが、脂肪が減るということもないので、脂肪を減らすためにお金を使うならエアロバイクやステッパーなどを買うのがおすすめです。
部分痩せは都市伝説なのか

部分痩せはないのかというと、存在します。
それは美容整形での脂肪吸引などの外科手術的な類になります。
脂肪溶解注射などもありますが、詳しくないので説明は省きます。
そのほかにもお腹や顎周りの骨が中心にない部分は、筋肉を鍛えることで形が変わります。特にお腹は内臓脂肪が減って、腹筋がつくとかなり形が変わるので、運動と食事のコントロールができるとかなりの変化を期待できます。
このお腹の変化と同じように腕の付け根や太ももが変化するかというと、骨の周りに筋肉や脂肪が付いているので、その部位のトレーニング(例えば太ももに効かせるワイドスクワットなど)をしたから凹むということはありません。
むしろ筋肉がつくので多少太くなるのが、正しくトレーニングしているということになります。
正しく努力をしよう

なぜダイエットの情報は玉石混合なのかというと、それは儲かるからです。
ダイエット産業の規模は2兆円規模とされていて、年々増加傾向にあります。
そのためきちんと選ばないと間違った情報にエネルギーや時間、お金も奪われてしまいます。
トレーニングをすると疲れるし、食事制限すると好きなものも食べられません。そんなときに正しくない方向に努力をしてしまうと、成果がでないことに身も心も疲れてしまいます。

トレーニングしても部分痩せはしませんが、筋肉がつきます。
マッサージをすれば、血行がよくなり体が楽になります。
自分でストレッチをする習慣は日々のコンディションを確認できます。
何か新しい自分になるには、まずは日々健康であることが大切です。
そして日々の健康を作っていくには、バランスのいい食事、適度な運動、十分な睡眠をとることが重要です。それ以外の手段はこの3つがきちんとできてから始める方が圧倒的に効率がいいです。
自分のやっている行動が目的とあっているのか、SNSなどの情報で勘違いしないように確認していきましょう。